衣服につく虫(衣類害虫)について
代表的な衣類害虫は、小さな蛾の仲間であるイガ、コイガと、甲虫(カブトムシ、コガネムシ等)の仲間であるヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシの4種類です。 これらの害虫はすべて幼虫期に衣類を食べます。

イガについて
25℃下で1世代に約55日間を要し、1年に2〜3世代を経過します。 幼虫で越冬し、成虫は5月上旬ごろから10月ごろまで連続的に見られますが、おもな発生時期は初夏から初秋にかけての時期で、産卵もこのころに集中します。
被害にあうものは、動物の毛、獣皮、羊毛、羽毛、冷凍乾燥標本などで、動物質のものだけを摂食し、植物質のものは摂食しません。

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コイガについて
春から夏にかけて1回目の成虫が発生し、秋までに3〜4世代を繰り返します。 幼虫で越冬し、春に蛹になります。 1世代の長さは25℃下で40日前後です。
被害にあうものは、毛類、羽毛、羊毛、装飾した家具類、ピアノフェルト、天然剛毛、メリヤス布などです。 イガは動物質でしか成育できませんが、コイガは植物質でも生育できます。

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ヒメカツオブシムシについて
1年に1回発生し、5〜6月ごろから翌春4〜5月ごろまで幼虫期で過ごし、この間に被害をもたらします。 被害にあうものは、動物性繊維(羊毛、動物の毛、絹、羽毛)、フェルト、革、書籍の表装などです。

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ヒメマルカツオブシムシについて
1年に1回発生し、5〜6月ごろから翌春4〜5月ごろまで幼虫期で過ごし、この間に被害をもたらします。 被害にあうものは、動物性繊維(羊毛、動物の毛、絹、羽毛)、フェルト、革、書籍の表装などです。

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